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   摂食障害(過食症・拒食症)

摂食障害(過食症・拒食症)
神経性無食欲症は極端な食事制限により著しくやせる病気です。

・月経がとまるだけではなく、内臓機能の障害や精神症状を伴う
・制限型(拒食症)では過食や下剤乱用はみられず、ひたすらダイエットにはげむ
・排出型(過食症)では規則的なむちゃ食いや嘔吐、下剤、利尿剤、浣腸の乱用がみられる
・拒食と過食は逆の現象にみえるが食へのこだわりなど心理学的に共通した背景をもつ

心理的治療とともに身体的な配慮も重要である。
摂食障害(過食症・拒食症)
食に関する悩みはつきないものです。飽食の時代といわれる現代では肥満が健康の大敵とされています。やせることに価値が見出される時代、ダイエットが大流行でテレビ、雑誌で広告が見られない日がありません。ダイエットはまたさまざまな副作用を伴うことがあります。摂食障害もその一つです。この病気は文化の影響を大きくうけます。先進国に多く見られ、発展途上国では少ないのです。日本がまだ貧しかった頃は摂食障害に悩む方はそれほど多くはありませんでした。今では摂食障害は増加の一途です。ほとんどが若い女性にみられます。
摂食障害(過食症・拒食症)
拒食症では食事をとろうとせず、極端なやせがみられます。過食症はドカ食いをして嘔吐をくりかえすなど全く違う病気のように見えます。しかしともに食行動の異常であり、やせ願望、肥満への恐怖などの心理学的背景があることは共通しています。実際に拒食症から過食症へ、またその逆もしばしばみられることがあります。両者をまとめて摂食障害と呼びます。拒食症の特徴はいくらやせていても、自分ではやせていると思わないことであり、病識が欠如しているといわれます。周囲がいくら心配しても自分から病院に行こうと言う事はまずありません。性格的にはがんばりすぎてしまう人、完全でないと気がすまない人などがなりやすいといえます。体重が極端に減るとホルモンバランスに異常が見られるようになります。生理がとまってしまうなどは代表的な症状です。心拍数が遅くなる、体温がさがる、貧血が見られる、それにもかかわらず活動的であるなど矛盾した現象がおこります。体重30kgを下回ると生命に危険があるといわれ、実際に死亡例もあります。

最近では過食症のほうが増えています。過食症では食べ過ぎて苦しくなるくらい胃に詰め込んでしまいますが、それが肥満につながることが怖くなり嘔吐する、あるいは下剤を飲んで体からださおうとする努力を繰り返します。のどに指を突っ込んで吐くために、手に吐きだこができることもあります。過食はしばしば深夜に起こります。一晩中食べては吐き食べては吐きと繰り返したりします。その結果電解質の異常が見られたり、血液中の尿酸が増えて痛風をおこしたりすることがあります。食べることには快感もあるのですが、苦痛も伴います。過食した後の落ち込み、またやってしまったという虚無感はつらいといいます。

治療について
治療はまず病気を理解することからはじまります。なぜ拒食したり過食したりするのか、そのメカニズムを知り、それがどんな影響を精神や体に与えるか学びます。また0%か100%なのかを決めたがりその中間がないような思考様式をもっていたり、自分の身体像にたいして極端な考えをもっていたりしますので、その歪みを訂正する治療をおこないます。なぜ病気になったかという背景は一人一人みな違います。現在の状況、症状のタイプ、家庭環境などにより治療方針が異なります。また家族に対する心理的治療が必要なことが多く、家族の協力も欠かせません。

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