兵庫県監禁事件ー現代の座敷牢
2018.04.10
兵庫県で40歳代の男性が10歳代から20年以上にわたりプレハブ小屋の檻の中に入れられていたことが報じられています。現代でもこういうことがあったのかという驚きともう少しなんとかならなかったのかという思いにとらわれます。男性は精神障害があったようで大声で騒ぐなどの症状があり家族が困り抜いた結果、プレハブに閉じ込めるという解決法で対処してここまできてしまったということなのでしょう。
東京帝国大学の精神科教授であった呉秀三は私宅監置の実態を調査し「此邦ニ生レタルノ不幸と記し私宅監置の廃止と精神科病院の設置を求めましたがなかなか実現することはありませんでした。
日本でこのような座敷牢が廃止されたのは1950年に精神衛生法が定められてからのことであり、それまでは普通に行われていたことでした。それほど昔のことではないのです。この法律により精神病院の設置が義務づけられることにより20万床以上の精神科病床が生まれました。
今日では批判の対象となっている精神病院への入院と隔離ですが最初の出発としては人道的な処置と考えられたものでした。また精神障害に対する有効な薬物療法が行われるようになったのも1950年ごろからでした。どちらも現在の目からみれば問題は多いものですが精神科治療の歴史を無視して語ることはできません。
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